20代を無難に生きるな

※コメント・感想などあくまで個人の意見です

題名

20代を無難に生きるな

著者

永松茂久  (著)

2020/5/29

出版社

きずな出版

分野

啓発本,生き方,20代

理解のポイント

成功する人は『自分の芯』を持っている。『人生の基礎』になる20代のうちに『自分の芯』を持つことが重要である。そのためにはどうすればいいのか。人材育成に定評があり,自身も実業家である著者が,人間関係,習慣,考え方などにおける条件をわかりやすく説明する。

 

コメント

波風立って当たり前! そうして「自分」というものがやっとできていく

もっと自由に もっと欲張って 人生は「成長」と「成功」でできている

 

読む前:まえがき・目次・あとがき・パラパラめくってみる

読んだきっかけ

サイトで啓発本おすすすめランキングに挙げられていた。

自分を振り返る・これからを考える手段にしたいと思った。

読み方

概要把握

熟読

テーマ

成功するためには,20代をどう過ごせばいいのか

予想

周りと同調せず尖ることで,『自分』を確立できる。そのスタンスを持ったうえで,多様な価値観や考え方に触れ,挫折という体験をすることで,自分にとって大切なことや世渡りの仕方を覚える。このとき,素直に先人(先輩・上司)から吸収する心構えや方法を覚えておくことで,今後も成長し続ける能力を手に入れることができる。

         

 

読み

予想との一致度

予想と合ってる間違ってるかは50%くらい。目次から大筋は予想できる内容だが,逆に言えば,まとまりがあり,わかりやすい。

 

内容をもうちょっとだけ詳しく(※まるぽ的分類によるので必ずしも正しくありません)

尖れ

周りがやらないことをやる,一人でもやれるようになる

同調して思考停止しない,自分で考える

やんちゃに生意気に,遠慮しない,空気を読まない

失敗して当然!成功するのは簡単には行かない!と腹をくくる

環境に左右されない『プラス観』で行動あるのみ

素直に

挫折することで自分がわかる

上司・人生の師・歴史・『座右の書』から人の在り方を学び,折れても立ち上がる心を得る

目上の人から可愛がられる人になる

※注意点 周りの人の思考は感染する 悪いものは避ける

目指すべき20代とは

チャレンジして,「成長」と「成功」を手に入れる

「自分」としての在り方を手に入れる

 

まとめ

学び

たぶん,「当然っちゃ当然」,だからこそ「重要」なことがまとめられた本だと思う。だから,全体を必死で覚えたり実践したりしようとするのではなくて,それぞれ個人個人で,胸にひっかかった言葉を何度でも反芻して,自分で落としどころを見つけると,この本が今後に生かせるものになる。

私の心にすごく残ったのが

いいときは「成功期」,悪いときは「成長期」

感想

 ごく個人的な観点から,心に引っかかって,考えてみようと思ったのが,『伸び悩んでいる人は,根拠のない不安を持っている』という部分。まさにそういう不安を持っているから,こういう本を手に取りたくなる。

根拠のない不安って,持ってたって仕方ないんだなぁ,と思った。それより,根拠なく『大丈夫!』と信じて,行動する方が,リターンは絶対に大きい。役に立たないどころか,いっそ重たくて足を引っ張るものを,私はなんで後生大事に抱え込んでいるんだろう。なんとなく,『不安』に感じていた方がいいと思っている。『不安』を持つべきだと感じる。これも,「他の人と一緒でなければならない」「他の人と一緒でないことには不安を感じるべきだ」という,周りに同調したいという心理の結果なのかもしれない。もう思考の癖としてしみついているものなので,なかなか解消は難しいかもしれないが,少しずつ,いろいろなことにチャレンジして,積極的に挫折して,はがしていこうと思う。まさに著者が提案する,『20代を無難に生き』ない生き方だと思う。手始めに,本書に書いている,『ハッタリ』『大見得』を,試してみてもいいかもしれない。また,自分にとっての『ピンチベスト10』がなんだったのか考えてみてもいいかもしれない。どっちにしろ,義務教育を修了してしまったあたりからは,『絶対的の正解』なんて,もう与えられないものだ。きっと,今まではこの「根拠のない不安」も,役に立つ場面はあったんだろうけど,現時点では,持っていても,デメリットの方が圧倒的に大きい。それを自覚できたという意味で,この本は私にとって意味があったのだと思う。

 

疑問点

主体性というのはとても大切だが,「主体的になれ!さあ,なるのだッ」と言って,そう簡単に積年の癖は変わらないと思う。また,少し「主体性」を過剰に評価している気もする。「主体的な人」が,「雨が降っても心が晴れ晴れ」「いつもご機嫌」と考える根拠はなにか。いろいろなことを外的要因のせいにしない,というのはわかるが「晴れ晴れ」は「主体性」とは別な,精神的安定性やポジティブさの範囲に入ると思う。女性の場合はホルモンバランスの崩れで「ご機嫌」でなくなることもあるだろう。身体的な面もあるのだから,それを「主体性」のせいにするのは言いすぎだと思う。

求められることを20代のうちは全力でやれ,とあるが,それは場合によると思う。しかしきっと判断は難しい。下手したら,精神を過度に疲弊する,ブラック,やりがい搾取,パワハラ。だが,素人が「なぜなぜ」と理屈で考えてわからない部分と言うのは,実際ありそうだ。働いている『場』,『人』を見ればいいのかな,と個人的には思っているが,実際どうなのだろう。

総合

★★★★★★☆☆☆☆

再読度

★★★★☆☆☆☆☆

関連文献チェックの必要性

結局自分で考えるのが大切なタイプの本。壁に当たったとき,手札の一つに。

20代を無難に生きるな

※コメント・感想などあくまで個人の意見です

題名

20代を無難に生きるな

著者

永松茂久  (著)

2020/5/29

出版社

きずな出版

分野

啓発本,生き方,20代

理解のポイント

成功する人は『自分の芯』を持っている。『人生の基礎』になる20代のうちに『自分の芯』を持つことが重要である。そのためにはどうすればいいのか。人材育成に定評があり,自身も実業家である著者が,人間関係,習慣,考え方などにおける条件をわかりやすく説明する。

 

コメント

波風立って当たり前! そうして「自分」というものがやっとできていく

もっと自由に もっと欲張って 人生は「成長」と「成功」でできている

 

読む前:まえがき・目次・あとがき・パラパラめくってみる

読んだきっかけ

サイトで啓発本おすすすめランキングに挙げられていた。

自分を振り返る・これからを考える手段にしたいと思った。

読み方

概要把握

熟読

テーマ

成功するためには,20代をどう過ごせばいいのか

予想

周りと同調せず尖ることで,『自分』を確立できる。そのスタンスを持ったうえで,多様な価値観や考え方に触れ,挫折という体験をすることで,自分にとって大切なことや世渡りの仕方を覚える。このとき,素直に先人(先輩・上司)から吸収する心構えや方法を覚えておくことで,今後も成長し続ける能力を手に入れることができる。

         

 

読み

予想との一致度

予想と合ってる間違ってるかは50%くらい。目次から大筋は予想できる内容だが,逆に言えば,まとまりがあり,わかりやすい。

 

内容をもうちょっとだけ詳しく(※まるぽ的分類によるので必ずしも正しくありません)

尖れ

周りがやらないことをやる,一人でもやれるようになる

同調して思考停止しない,自分で考える

やんちゃに生意気に,遠慮しない,空気を読まない

失敗して当然!成功するのは簡単には行かない!と腹をくくる

環境に左右されない『プラス観』で行動あるのみ

素直に

挫折することで自分がわかる

上司・人生の師・歴史・『座右の書』から人の在り方を学び,折れても立ち上がる心を得る

目上の人から可愛がられる人になる

※注意点 周りの人の思考は感染する 悪いものは避ける

目指すべき20代とは

チャレンジして,「成長」と「成功」を手に入れる

「自分」としての在り方を手に入れる

 

まとめ

学び

たぶん,「当然っちゃ当然」,だからこそ「重要」なことがまとめられた本だと思う。だから,全体を必死で覚えたり実践したりしようとするのではなくて,それぞれ個人個人で,胸にひっかかった言葉を何度でも反芻して,自分で落としどころを見つけると,この本が今後に生かせるものになる。

私の心にすごく残ったのが

いいときは「成功期」,悪いときは「成長期」

感想

 ごく個人的な観点から,心に引っかかって,考えてみようと思ったのが,『伸び悩んでいる人は,根拠のない不安を持っている』という部分。まさにそういう不安を持っているから,こういう本を手に取りたくなる。

根拠のない不安って,持ってたって仕方ないんだなぁ,と思った。それより,根拠なく『大丈夫!』と信じて,行動する方が,リターンは絶対に大きい。役に立たないどころか,いっそ重たくて足を引っ張るものを,私はなんで後生大事に抱え込んでいるんだろう。なんとなく,『不安』に感じていた方がいいと思っている。『不安』を持つべきだと感じる。これも,「他の人と一緒でなければならない」「他の人と一緒でないことには不安を感じるべきだ」という,周りに同調したいという心理の結果なのかもしれない。もう思考の癖としてしみついているものなので,なかなか解消は難しいかもしれないが,少しずつ,いろいろなことにチャレンジして,積極的に挫折して,はがしていこうと思う。まさに著者が提案する,『20代を無難に生き』ない生き方だと思う。手始めに,本書に書いている,『ハッタリ』『大見得』を,試してみてもいいかもしれない。また,自分にとっての『ピンチベスト10』がなんだったのか考えてみてもいいかもしれない。どっちにしろ,義務教育を修了してしまったあたりからは,『絶対的の正解』なんて,もう与えられないものだ。きっと,今まではこの「根拠のない不安」も,役に立つ場面はあったんだろうけど,現時点では,持っていても,デメリットの方が圧倒的に大きい。それを自覚できたという意味で,この本は私にとって意味があったのだと思う。

 

疑問点

主体性というのはとても大切だが,「主体的になれ!さあ,なるのだッ」と言って,そう簡単に積年の癖は変わらないと思う。また,少し「主体性」を過剰に評価している気もする。「主体的な人」が,「雨が降っても心が晴れ晴れ」「いつもご機嫌」と考える根拠はなにか。いろいろなことを外的要因のせいにしない,というのはわかるが「晴れ晴れ」は「主体性」とは別な,精神的安定性やポジティブさの範囲に入ると思う。女性の場合はホルモンバランスの崩れで「ご機嫌」でなくなることもあるだろう。身体的な面もあるのだから,それを「主体性」のせいにするのは言いすぎだと思う。

求められることを20代のうちは全力でやれ,とあるが,それは場合によると思う。しかしきっと判断は難しい。下手したら,精神を過度に疲弊する,ブラック,やりがい搾取,パワハラ。だが,素人が「なぜなぜ」と理屈で考えてわからない部分と言うのは,実際ありそうだ。働いている『場』,『人』を見ればいいのかな,と個人的には思っているが,実際どうなのだろう。

総合

★★★★★★☆☆☆☆

再読度

★★★★☆☆☆☆☆

関連文献チェックの必要性

結局自分で考えるのが大切なタイプの本。壁に当たったとき,手札の一つに。

20代を無難に生きるな

※コメント・感想などあくまで個人の意見です

題名

20代を無難に生きるな

著者

永松茂久  (著)

2020/5/29

出版社

きずな出版

分野

啓発本,生き方,20代

理解のポイント

成功する人は『自分の芯』を持っている。『人生の基礎』になる20代のうちに『自分の芯』を持つことが重要である。そのためにはどうすればいいのか。人材育成に定評があり,自身も実業家である著者が,人間関係,習慣,考え方などにおける条件をわかりやすく説明する。

 

コメント

波風立って当たり前! そうして「自分」というものがやっとできていく

もっと自由に もっと欲張って 人生は「成長」と「成功」でできている

 

読む前:まえがき・目次・あとがき・パラパラめくってみる

読んだきっかけ

サイトで啓発本おすすすめランキングに挙げられていた。

自分を振り返る・これからを考える手段にしたいと思った。

読み方

概要把握

熟読

テーマ

成功するためには,20代をどう過ごせばいいのか

予想

周りと同調せず尖ることで,『自分』を確立できる。そのスタンスを持ったうえで,多様な価値観や考え方に触れ,挫折という体験をすることで,自分にとって大切なことや世渡りの仕方を覚える。このとき,素直に先人(先輩・上司)から吸収する心構えや方法を覚えておくことで,今後も成長し続ける能力を手に入れることができる。

         

 

読み

予想との一致度

予想と合ってる間違ってるかは50%くらい。目次から大筋は予想できる内容だが,逆に言えば,まとまりがあり,わかりやすい。

 

内容をもうちょっとだけ詳しく(※まるぽ的分類によるので必ずしも正しくありません)

尖れ

周りがやらないことをやる,一人でもやれるようになる

同調して思考停止しない,自分で考える

やんちゃに生意気に,遠慮しない,空気を読まない

失敗して当然!成功するのは簡単には行かない!と腹をくくる

環境に左右されない『プラス観』で行動あるのみ

素直に

挫折することで自分がわかる

上司・人生の師・歴史・『座右の書』から人の在り方を学び,折れても立ち上がる心を得る

目上の人から可愛がられる人になる

※注意点 周りの人の思考は感染する 悪いものは避ける

目指すべき20代とは

チャレンジして,「成長」と「成功」を手に入れる

「自分」としての在り方を手に入れる

 

まとめ

学び

たぶん,「当然っちゃ当然」,だからこそ「重要」なことがまとめられた本だと思う。だから,全体を必死で覚えたり実践したりしようとするのではなくて,それぞれ個人個人で,胸にひっかかった言葉を何度でも反芻して,自分で落としどころを見つけると,この本が今後に生かせるものになる。

私の心にすごく残ったのが

いいときは「成功期」,悪いときは「成長期」

感想

 ごく個人的な観点から,心に引っかかって,考えてみようと思ったのが,『伸び悩んでいる人は,根拠のない不安を持っている』という部分。まさにそういう不安を持っているから,こういう本を手に取りたくなる。

根拠のない不安って,持ってたって仕方ないんだなぁ,と思った。それより,根拠なく『大丈夫!』と信じて,行動する方が,リターンは絶対に大きい。役に立たないどころか,いっそ重たくて足を引っ張るものを,私はなんで後生大事に抱え込んでいるんだろう。なんとなく,『不安』に感じていた方がいいと思っている。『不安』を持つべきだと感じる。これも,「他の人と一緒でなければならない」「他の人と一緒でないことには不安を感じるべきだ」という,周りに同調したいという心理の結果なのかもしれない。もう思考の癖としてしみついているものなので,なかなか解消は難しいかもしれないが,少しずつ,いろいろなことにチャレンジして,積極的に挫折して,はがしていこうと思う。まさに著者が提案する,『20代を無難に生き』ない生き方だと思う。手始めに,本書に書いている,『ハッタリ』『大見得』を,試してみてもいいかもしれない。また,自分にとっての『ピンチベスト10』がなんだったのか考えてみてもいいかもしれない。どっちにしろ,義務教育を修了してしまったあたりからは,『絶対的の正解』なんて,もう与えられないものだ。きっと,今まではこの「根拠のない不安」も,役に立つ場面はあったんだろうけど,現時点では,持っていても,デメリットの方が圧倒的に大きい。それを自覚できたという意味で,この本は私にとって意味があったのだと思う。

 

疑問点

主体性というのはとても大切だが,「主体的になれ!さあ,なるのだッ」と言って,そう簡単に積年の癖は変わらないと思う。また,少し「主体性」を過剰に評価している気もする。「主体的な人」が,「雨が降っても心が晴れ晴れ」「いつもご機嫌」と考える根拠はなにか。いろいろなことを外的要因のせいにしない,というのはわかるが「晴れ晴れ」は「主体性」とは別な,精神的安定性やポジティブさの範囲に入ると思う。女性の場合はホルモンバランスの崩れで「ご機嫌」でなくなることもあるだろう。身体的な面もあるのだから,それを「主体性」のせいにするのは言いすぎだと思う。

求められることを20代のうちは全力でやれ,とあるが,それは場合によると思う。しかしきっと判断は難しい。下手したら,精神を過度に疲弊する,ブラック,やりがい搾取,パワハラ。だが,素人が「なぜなぜ」と理屈で考えてわからない部分と言うのは,実際ありそうだ。働いている『場』,『人』を見ればいいのかな,と個人的には思っているが,実際どうなのだろう。

総合

★★★★★★☆☆☆☆

再読度

★★★★☆☆☆☆☆

関連文献チェックの必要性

結局自分で考えるのが大切なタイプの本。壁に当たったとき,手札の一つに。

光の帝国 常野物語

 

題名

光の帝国 常野物語

著者

恩田 陸  (著)

2000/9/20

出版社

集英社

ワード

短編集,ファンタジー,幻想的,超人的な力,悲劇的なシーン在り

 

   

あらすじ

『常野の一族』。彼らにはそれぞれ特殊な能力があったが,権力への志向を持たずに,『常に野』に在ろうとした。しかし,世の流れに導かれ,その力が収束していく……彼らはどこに向かうのか,何が起ころうとしているのか,その力は何のためなのか。優しさと哀しみをはらみ,次の物語へと幕を開けていく。

 

読んだきっかけ

面白いファンタジーを求めていた。オンラインのサイトで紹介されていた。

 

感想

学び

短編を集めて話を展開していくファンタジーがあることを知らなかった

視点,語り口を変化させ,まったく関連がないような内容を結びつけるように展開していくのが面白い

感想

穏やかさと不穏,悲劇が混じりあう。大人向けファンタジーとでもいえばいいのだろうか。

総合

★★★☆☆

再読度

★☆☆☆☆

続きを読むか

これはこれで面白いのだが,個人的には,もっと展開がわかりやすいようなものを求めていた,あくまで個人的な気分と好みだが。

あと,キャラクターが多いと名前を覚えないので伏線の回収をぼんやりとしか理解できない(これも個人的な問題だが)。

続きを読むとしても今じゃないかなーと思う。

光の帝国 常野物語

 

題名

光の帝国 常野物語

著者

恩田 陸  (著)

2000/9/20

出版社

集英社

ワード

短編集,ファンタジー,幻想的,超人的な力,悲劇的なシーン在り

 

   

あらすじ

『常野の一族』。彼らにはそれぞれ特殊な能力があったが,権力への志向を持たずに,『常に野』に在ろうとした。しかし,世の流れに導かれ,その力が収束していく……彼らはどこに向かうのか,何が起ころうとしているのか,その力は何のためなのか。優しさと哀しみをはらみ,次の物語へと幕を開けていく。

 

読んだきっかけ

面白いファンタジーを求めていた。オンラインのサイトで紹介されていた。

 

感想

学び

短編を集めて話を展開していくファンタジーがあることを知らなかった

視点,語り口を変化させ,まったく関連がないような内容を結びつけるように展開していくのが面白い

感想

穏やかさと不穏,悲劇が混じりあう。大人向けファンタジーとでもいえばいいのだろうか。

総合

★★★☆☆

再読度

★☆☆☆☆

続きを読むか

これはこれで面白いのだが,個人的には,もっと展開がわかりやすいようなものを求めていた,あくまで個人的な気分と好みだが。

あと,キャラクターが多いと名前を覚えないので伏線の回収をぼんやりとしか理解できない(これも個人的な問題だが)。

続きを読むとしても今じゃないかなーと思う。

ヤマナカファクターによるヒト繊維芽からの多能性幹細胞誘導

※疑問・まとめなど,あくまで個人からの見解です

概要

題名

Induction of Pluripotent Stem Cells from Adult Human Fibroblasts by Defined Factors

ヤマナカファクターによるヒト繊維芽からの多能性幹細胞誘導

著者

Kazutoshi Takahashi, Koji Tanabe, Mari Ohnuki, Megumi Narita, Tomoko Ichisaka, Kiichiro Tomoda, Shinya Yamanaka

2007

雑誌名

Cell, Volume 131, Issue 5, 2007, Pages 861-872, ISSN 0092-8674,

https://doi.org/10.1016/j.cell.2007.11.019.

(https://www.sciencedirect.com/science/article/pii/S0092867407014717)

ワード

induced pluripotent cell(iPS), Oct3/4, Sox2, Klf4, c-Myc

 

研究の出発点

成人のヒト皮膚線維芽細胞からiPSを作成したい

 ← 4つの転写因子Oct3/4, Sox2, Klf4, c-Mycによってマウスで成功している

方法

レンチウイルスでレトロウイルスの受容体を導入してから,レトロウイルスで遺伝子導入を行ったことで,導入率を向上

→ 遺伝子の導入・発現

→ 得られたiPS細胞とヒトES細胞の類似性を確認

  ・形態

  ・分裂能

  ・表面のマーカー

  ・遺伝子発現

  ・プロモーター活性

  ・テロメラーゼ活性

  ・インビトロでの分化

  ・奇形腫の形成

知見

ヒトiPS細胞の作成が,マウスと同じ遺伝子の導入によって可能であることを示した

貢献

分化したヒト体細胞のリプログラミング

→ 疾患に特異的な幹細胞の作成が可能

→ 疾患への研究

未解明

4つのファクターが体細胞の多能性を誘導するメカニズム

(Oct3 / 4とSox2が多能性を決定するコア転写因子であることはわかっている)

遺伝子挿入によるiPS細胞癌化のリスク

(レトロウイルスを使わない挿入方法確立の探索)

 

(以下,章ごとにまとめ)

 

遺伝子導入率を向上させるため,同種指向性レトロウイルスの受容体を両種指向性レトロウイルスに遺伝子導入し,遺伝子をより高い確率で導入することができるヒト細胞を得た。

 

同種指向性:マウスやラットの細胞に感染? 本研究において高い遺伝子導入率を示した

両種指向性:ヒトとマウス,どちらの細胞にも感染できる?

 

この方法で4つの転写因子を導入し,

→ 成人HDF(Human dermal fibroblast:ヒト繊維芽)からiPS細胞を形成できた

 

 

さらに,ES細胞で発現している遺伝子の発現を,RT-PCRウェスタンブロッティングによって確認すると

→ ヒトiPS細胞はhES(human embryonic stem cell)マーカーを発現していた

 

 

ES細胞で活性の高い遺伝子の活性(エピジェネティック的な抑制状態?)を確認するため,その遺伝子のプロモーター活性を調べる

・亜硫酸水素塩シーケンス

メチル化のパターンを決定する。DNAのメチル化により,遺伝子の発現は抑制されている。亜硫酸水素処理により,メチル化されていないシトシンはウラシルに変換される。この機構によって,エピジェネティック的に抑制されている遺伝子を調べることができる

・ルシフェラーゼレポーターアッセイ

目的のプロモーターの制御のもと,ルシフェラーゼ酵素を発現させ,その発光量を測定することで,プロモーター活性の解析を行う

クロマチン免疫沈降

DNAとタンパク質との相互作用から,特定のタンパク質が結合するDNA上の部位とその配列を明らかにできる。タンパク質に対する抗体を用いる。今回の場合は,修飾ヒストン抗体でクロマチン免疫沈降を行い,濃縮物を解析する

→ ES細胞特異的な遺伝子のプロモーターはヒトiPS細胞で活性がある

 

 

ES細胞の特徴として見られる,高いテロメラーゼ活性と活発な細胞増殖に関して調べると

→ ヒトiPS細胞の,高いテロメラーゼ活性と,指数関数的な細胞増殖が確認された

 

 

ES細胞を浮遊培養するとボール状の細胞塊になる

2週間ほど培養すると様々な細胞に分化する

:分化多能性を調べる典型的な方法

 

上記の方法でiPS細胞の分化能をインビトロで確認すると

→ ヒトiPS細胞の胚様体を介した分化が確認された

神経細胞や上皮細胞と似た細胞が見られた。免疫細胞染色・RT-PCRによって 外・中・内胚葉それぞれで発現するマーカーが確認された)

 

 

ヒトES細胞と同じ方法で神経への分化を誘導することができるか調べると

→ ヒトiPS細胞は神経細胞へ分化誘導された

 

 

ヒトES細胞と同じ方法で心筋細胞への分化を誘導することができるか調べると

→ ヒトiPS細胞は心筋細胞へ分化誘導された

 

 

iPS細胞の分化能をインビボで確認する

→ ヒトiPS細胞からの奇形腫形成

組織学的検査から,様々な細胞種を含んでいることがわかった

 

さらに生じたiPS細胞がコンタミによるものではないか確認したが

→ ヒトiPS細胞はクロスコンタミネーションではなくHDFから誘導されたものだと示された

 

皮膚線維芽細胞以外からiPS細胞を作ることができるか調べて見ると

→ 他のヒト体細胞からヒトiPS細胞を形成することができた

滑膜線維芽細胞,BJ細胞(新生線維芽細胞から樹立された細胞株)からiPS細胞を形成

 

 

疑問点

・なぜ皮膚繊維芽細胞を用いるのか

調べてもよくわからない

 

・レンチウイルスでレトロウイルスの受容体を導入してから,レトロウイルスで遺伝子導入を行ったことで,導入率を向上させたという部分があった。

 はじめからレンチウイルスを使って遺伝子導入をしないのはなぜか疑問に思った。

レトロウイルスで目的遺伝子を導入するメリット,あるいはレンチウイルスで遺伝子を導入するデメリットは何だろう。

調べてみたらレンチウイルスもレトロウイルスの一つで,違いとしては,レトロウイルスが増殖していない細胞には遺伝子を挿入できない,転写開始点付近に遺伝子導入する傾向があるのに対し,レンチウイルスは細胞分裂をしていないときも遺伝子を挿入でき,転写領域のどの部分にも導入されるらしい。

 遺伝子が破壊されるような事態を防ぐためにレトロウイルスを用いるのかなーと思ったが,レトロウイルス導入によっても,転写領域の異常により,遺伝子発現の異常が結局起こる気がする。よくわからない。

 

・両種指向性/同種指向性とか,使い分ける理由がわからない

英語では amprotropic/ecotropic

amphotropic の方は人間の細胞へも感染→危険 導入率は通常高い?

ecotropicは本来マウス・ラットの細胞にしか感染しない? 受容体を導入することによってヒト細胞へも導入できるようになった?

 

・遺伝子の発現を見れば,遺伝子が抑制されていないことはわかるのではないだろうか。わざわざバイサルファイト法やルシフェラーゼレポーターアッセイ,クロマチン免疫沈降までしているのはなぜか。

予想:エピジェネティック的な状態を見ることで,リプログラミングがなされているか調べるため?

 

・分化多能性を調べる方法として,細胞を浮遊培養させて細胞塊にして,その分化を確認するというものがあった

なぜ勝手に分化するんだろう。しくみは?

 

・導入された遺伝子はどうなるの,発現し続けるの?

→ 読み直したら本文中に答え?あり

レトロウイルスはヒトiPS細胞でサイレンシング

(←レトロウイルス由来の遺伝子がサイレンシングを受けている?)

これらのiPS細胞はリプログラミング状態にあり,その維持にレトロウイルス由来の遺伝子は働いていない

振り返り

だいたい章ごとのタイトルを読めば話の流れがわかる。

基礎的な知識に乏しい状態でも読みやすい。すごい。

再読度

★☆☆☆☆

引用確率

☆☆☆☆☆

関連引用文献チェックの必要性

★★★★☆

社会的にも重要なトピックだから,生物学を勉強している人間としては確認したい。

         

 

 

英単語

例文

意味

基本

granulated

disaggregated

 

 

exponential

some granulated colonies

we mechanically disaggregated them into small clumps

exponential growth

顆粒状の

脱凝集させる

 

 

指数関数的な

基礎生物学

germline

transmission

transduction

 

 

 

 

 

germ layer

teratoma

blastocyst

 

 

 

 

 

dermal

 

We previously reported generation of iPS cells, capable of germline transmission, from mouse somatic cells by transduction of four defined transcription factors.

 

three germ layers

 

when transplanted into blastocysts, mouse iPS cells can give rise to adult chimeras, which are competent for germline transmission

 

 

 

生殖系列

伝達

伝達,形質導入

 

 

 

 

 

胚葉

奇形腫

胚盤胞

の能力がある

 

 

 

 

皮膚の

論文に使えそう

competent for

 

 

 

 

drastically

Deciphering

remain elusive

when transplanted into blastocysts, mouse iPS cells can give rise to adult chimeras, which are competent for germline transmission

 

Deciphering of the mechanism by which the four factors induce pluripotency in somatic cells remains elusive.

能力がある

 

 

 

 

大幅に

解読

はっきりしないまままだ

 

 

WHAT IS LIFE? 生命とは何か

※コメント・感想などあくまで個人の意見です

題名

WHAT IS LIFE? 生命とは何か

著者

ポール・ナース (著),竹内 薫 (訳)

2021

出版社

ダイヤモンド社

分野

生命,生物学,入門書

理解のポイント

細胞,区画化,遺伝子,変異,化学反応,多様性,自然淘汰,情報,細胞周期

 

コメント

とりあえず最後の章『生命とは何か?』から読むべし!それが一番わかりやすい!!

『ステップ5 情報としての生命』が最も大切でおもしろい!

他の入門書との違いは,ポール・ナースというノーベル賞受賞者自身の研究がところどころにちりばめられているところ

 

読む前:まえがき・目次・あとがき・パラパラめくってみる

読んだきっかけ

ノーベル生理学賞・医学賞受賞生物学者が書いた書籍という事で興味を持った。また,装丁がとってもきれい。

テーマ

生きている・生命っていったいどういうことなのか

予想

1.細胞 2.遺伝子 3.進化 4.化学 5.情報

の5点から考察していく。

1:生物の構成要素であり,最小単位である,と現時点では言われている。細胞がそもそもなんなのか,何をもってして「細胞」であるのかを説明する?

2:遺伝子が受け継がれていくことで,同じような形質のものが連続的に存在できる。その繰り返されているものを生物と呼ぶならば,いっそ遺伝子こそが生物の本質とも言えるかも。その遺伝子がどのようにして科学者によって発見されたのか?

3:基本的なところが似ているものを生命と呼んでいる。でも,その姿形は様々。それは進化によってできた。進化を突き詰めれば,私たちはどこからきて,どこに向かうのかという,「生命の本質」が見えてくる?

4:生物ならば~である,という中で,生物ならば代謝をする,というのがある。要するに,エネルギーを得ることができる,と言う話。エネルギーを得るには化学反応を起こさなければならない。また,生物は体を作るとき,自分で原子や分子に働きかけて,放っておいたら無秩序が大きくなる世界で,秩序を生み出している。その秩序を生み出す生物としての話?

5:遺伝子の話?情報をどのようにして次につなげるか,情報によって自分をどのように変化させるか,という話?

疑問点

5点にわけてわかりやすくしているんだと思うけれど,『細胞』と『化学』や『情報』って大きなくくりとしては,同列に並べていいんだろうか。『細胞』は生命の構成要素の名前で,『化学』や『情報』は世界のとらえ方・分析方法の1つだと思う。それを5つに分けて同じジャンルの用に扱っているのはどうなんだろう。あくまで話の流れとして5点に分けたのか。

あと,5番目の『情報』と『遺伝子』を別セクションに分けた理由がよくわからない。遺伝子=情報に近いとらえ方を私はしているんだが,どうなんだろう。

 

読み

幹となる主張

◎ 生命は化学的・物理的なものの組み合わせである

◎ 生命の本質はつながっている

テーマへの答え

生命の原理

 1.(自然淘汰を通じて)進化すること

  ← 3つの特性による:生殖・遺伝システム・遺伝システムの変動

 2.境界を持つこと

  ← 細胞:環境からの切り離し,環境とのコミュニケーション

 3.化学的・物理的・情報的な機能により自らの存在を保つこと

  ← 代謝の構築・自らの維持・成長・再生,これらの協調的制御

予想との一致度

だいぶ外れている。それぞれに対して定義的な部分から突き進める,というより,それが見つかった過程をストーリーで説明する。入門書としておもしろいし,わかりやすい形式を取っている。

疑問への答え

話の流れとしてわかりやすいように,5点に分けている。

わかりやすさ,おもしろさに重点を置いた話の進め方をしている。

1.細胞 で生物学の始まりとでもいえるような生命の最小単位に触れる。2.遺伝子 で生物,私たちの共通性を保っているもの,時間的に受け継がれていくものを述べる。3.進化 で,前述した遺伝子の変異の積み重ねと自然淘汰によって,現在の生物やその多様性が生まれる仕組みを説明する。4.化学 では私たちが化学的・物理的に常に変化している,生き生きとした動的なものでありながら,あくまで物理現象から成ることを表現し,5.情報 で生物がどのように情報を処理,まとめ,複雑な総体としてこの世界に存在するか,また,情報,という切り口から,研究者がどのようにして生命を理解してきた・理解することができるかを記述している

 

内容をもうちょっとだけ詳しく

細胞

 

 

 

 

 

→ 外膜を持つ

あらゆる生命体は本質的に似たパーツでできている

細胞は生きている一番単純な物体

「すべての細胞は,生命の完璧な特徴を備えた『命の単位』集まり」

・それ自体が生きている

・その集合体として生きている

 

「外膜」:外と内とを分ける

→ 無秩序へと向かう力への抵抗

 

遺伝子

遺伝子は化学物質:化学・物理的法則にしたがう物質的なもの

 

生命は遺伝子なしに存在できない

遺伝子:成長・機能・繁殖するための遺伝命令を引き継ぐ

 

化学反応

生命の反応:すべてが化学反応による

全てが連携してシステムを構築 → 生命

 

理解可能な程度に単純で,化学的・物理的機構

→ 組み合わさることで複雑な生命に

 

自然淘汰

自然淘汰による進化が起こるための条件

・繁殖能力がある

・遺伝によって生命体の特徴がコピー,受け継がれる

・遺伝情報が変異,それが受け継がれる

さらに 生物の「死」が存在することで自然淘汰が効果的に働く

 

情報

情報がどのようにして空間・時間を通して伝えられるか 受精卵の例

拡散・化学反応など,二つの物質の相互作用による比較的単純な化学規則

 → 自然発生的にパターンが現れる

→ 自己組織化

 

あらゆるスケールで情報処理は行われている

(生態系レベル,種間レベル,種内レベル,個体間レベル,生体内レベルなど)

→ 複雑な情報処理や相互作用の連携や目的を知る

→ あらゆるスケールに適応できる可能性がある

→ 複雑さを理解する糸口

 

◎著者からの提案

現代の多くの生物学者が共有する見解

  : 部品に分解しそれを分類,理解

反応がどのように連携しているのか

  ← データの回収

 

それで発展してきたが……

  → 意味を理解しないままひたすら細部に注目し記録していることに時間をかけすぎている

→ 提案:生命の情報処理の方法を理解することで,知識の蓄積が有益な知恵となる

 

微小な分子レベルの働きを解析するのではなく,それが組み合わさってどのような機能をするかを考えるのが重要

 

まとめ

学び

・複雑性の理解

複雑性というのが今後の大きなテーマになっていると思う。

かつては最小要素に分解することで生命を理解できると考えたが,実際は相互作用からなる複雑なネットワークのなかで生命は存在している。著者が『情報』の章で説明していることは,「複雑系」だとか「カオス」だとか言われる学問分野について触れる形になっているのではないだろうか。

 

・染色体

遺伝子の本体がタンパク質なのかDNAなのか,検証した実験とそのエピソードは耳タコだが,分裂・受精したときの染色体のふるまいの観察はあまり覚えがない。現代の知識から考えたら,当然っちゃ当然だから,気に留めていないまま忘れているんだと思う。しかし,何を意味するか分からない構造と,「遺伝」という現象を結びつけて考えたのが,よく考えてみたらすごいと思う。光学顕微鏡レベルで観察できるくらい大きい構造と,「遺伝」という複雑な現象が結びついているのではって初めに思った人は,すごくわくわくしただろうなぁ。

 

・cdc2

著者がノーベル賞受賞者だとは知っていたが,実際何を研究していた人かよく知らなかった。細胞分裂制御因子であるcdc2を見つけた人だった。なるほど重要な発見だ。

感想

知っている部分は多いものの,それを差し引いても,生物学の入門書として読みやすい部類に入ると思う。分裂制御や酵母の研究に触れられており,著者の研究者としての顔が見えて,楽しい。

疑問点

・生命の原理,3つ目(化学的・物理的・情報的な機能により自らの存在を保つこと)

生命の原理の3つ目がぴんとこない。代謝や生殖,遺伝子の発現制御から見ると,決して間違ってはいないはず。でも,原理の1つとして詰め込むには,内容が多すぎる。生物にとって重要だとわかっている事柄を,むりくりまとめた,と思ってしまった。ここから感じられるのは,『生命』を,わかりやすく『コレが生命だッ』と言語で定義化するのがやはり難しいということだ。個人的には,生命かそうでないかというのは(本書で著者も述べているが)かなりあいまいで,グラデーション的なものになり,万人が納得する科学的線引きは存在しないのではないかとも思っている。

 

・生命の理解の方法

著者が最小単位に分解する理解の方法を正当だと考えつつ,一方で情報の面から世界を理解することを推奨しているのが,少し不思議。情報を意識して世界を理解,と言うと,小さく分解して世界を理解しようとしてきた今までの試みを,否定するような意図がありそうだと感じるからだ。しかし,本書の著者はそういった考えはないらしい。今までの細かなデータに対し,小さな単位の相互作用の結果として,世界を一歩高次な見方をするよう促している。確か,福岡伸一動的平衡では,世界は分解して見えてこない,という見解が示されていた気がする。似ているが,少し主張するところは異なるのかもしれない。だいぶ前に読んだきりでよく覚えていないので,改めて確認してみたい。

 

・遺伝子は生命にとって必ず必要なのだろうか

遺伝子のない生命が存在し得る可能性。

一代で,偶発的に生じて消えるような,生物と似たような反応を示すものがあったとして,それは生命とは呼べないのだろうか。

 

酵素とは何か

高校レベルの知識として,酵素は活性化エネルギーを低下させて反応を促進するものだと思っていた。が,そうだとすると,リン酸化酵素などの役割はどう説明したらいいだろう。ふと思った。リン酸基をつけるのと,活性化エネルギーを低下することはどのように結びつくのか?

予想:構造的要因によって,リン酸基を付加させるためのエネルギーを低下する,プラス,ATPからリン酸基が外れやすくする→熱運動などのエネルギーでATPからリン酸基が移行する みたいな,被リン酸化タンパクとATPで,2重で活性化エネルギー低下が関わる?

総合

★★★★★★☆☆☆☆

再読度

★★★★☆☆☆☆☆☆

関連文献チェックの必要性

生物をどう定義するのか,は,学者・学説によって意見が分かれるところだと思う。おもしろいし重要なところだが,あまり踏み込みすぎるとドツボにはまりそうな気もする。自分に必要な知識や,他の面白そうな知識をさらいつつ,折に触れて,このような根本的なところに戻って来ようと思う。

ただ,主張の違いを確認したいので,以下の本を読み直してみたい

福岡伸一 動的平衡